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小さな会社・儲けのルール

弱者の戦略(ランチェスター経営)についての本です。


小さな会社☆儲けのルール
 ランチェスター経営 7つの成功戦略」
竹田陽一 栢野克己 フォレスト出版 1400円+税


◎読んだ理由
きっかけとしては、日経新聞に”弱者の戦略”という言葉が書かれていて、気になったのでこれをキーワードに本を探しました。そして出会ったのが当書です。


◎本の内容
章をおっていくと、1.ランチェスター経営とは、2.ランチェスター経営・仕事選び編、3.事業エリア編、4.客層選び編、5.営業編、6.顧客対応編、7.長時間働くこと、といった感じです。


独立した人を意識して書かれていますが、一般の方でも会社の方針や営業に対して十分応用できるものです。また、ランチェスター経営は弱者の戦略と呼ばれますが、強者(大企業)の方もこれを読めば鬼に金棒です(著者自身はあとがきで”大企業の方には役に立ちません”と書いていますが)。

具体例も豊富です。有名どころではセブンイレブンやHISの事例、大企業以外では九州の企業が多く出てきます。九州の企業の事例が多いのは著者自身もランチェスター経営の営業エリア戦略を実践しているためです。


ランチェスター経営について簡単に説明すると、間接戦や遠距離戦は大企業に有利に働くので、弱者は一騎打ちができるような戦略をとるべきだ、というものです。たとえば、営業エリアや商品を広く多くすれば会社の利益は増えるはずだ、と多くの人は考えますが、これでは一騎打ちになりません。弱者は営業エリアを狭く、商品を絞って勝負すべきなのです。

なお、経営の8大要素には、商品、エリア、客層、営業、顧客、組織、資金、時間があると書かれていますが、当書ではそのうちの組織と資金については触れられていません。その理由も本の中で述べられています。


前述したように、当書の内容は一般の方にも大企業の方にも十分役立つものだと思います。新入社員の私が言うのもなんですが、管理職に就く方であれば、是非読んでおいて欲しい本です。


◎私への影響
私も、営業エリアを広くすれば売り上げは伸びる、と単純に考えていたので、当書に書かれている内容は新鮮でした。私が勤めている会社の経営方針も、ランチェスター経営だとどうなるだろう、とつい考えるようになりました。

あと、最後の章に、仕事ができるようになりたければ、仕事に多くの時間を費やせ、という旨のことが書かれています。本の中ではたくさんの時間を仕事に費やしている経営者の事例も紹介されており、朝早く起きられている方もいました。ここから、朝早く起きるように意識することにしました。これまでは、目覚ましがなってもしばらく布団の中でした。


◎その他
竹田陽一さんは他にもランチェスター経営についての本を何冊か出されているようです。私はそちらはまだ読んでいませんが、当書での事例紹介を担当されたのは栢野さんのようで、具体例が多いのはこの本ならではなのかもしれません。
あと、本の中では敬体で書かれていますが、「〜なんです」「〜ですね」という表現がみられ、私にはラフな書き方の本だを感じられました。