戦略フレームワークの思考法
フレームワークって何?、フレームワークって聞いたことはあるけど良く知らない、という方のための、フレームワークの入門書です。
- 作者: 手塚貞治
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2008/09/11
- メディア: 単行本
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「並列化・時系列化・二次元化で使いこなせる
戦略フレームワークの思考法」
手塚貞治 日本実業出版社 1800円+税
◎読んだ理由
フレームワークという言葉は聞いたことがあったのですが、結局なんなのかはよくわかっていませんでした。そこで、フレームワーク関連の本を探しました。
◎本の内容
章ごとには、1.フレームワークとは、2.並列化のフレームワーク、3.時系列化のフレームワーク、4.二次元化のフレームワーク、5.3つのフレームワークを活用、という感じです。
フレームワークとは、何かを考えようとしたときに、漠然とそれを考えるのでなくある程度区分け・整理してくれる枠組みをいう、という考えでよいと思います。私たちの身の回りはフレームワークで溢れていて、例えば、PDCA(PLAN、DO、CHECK、ACTION)、経営資源の3要素(ヒト、モノ、カネ)といったものがよく聞かれます。
フレームワークはこのように私たちの身の回りに溢れているので、実はすでに知っているものも多くあります。しかし、知っているけれどそれでなにかがうまくいっているわけでもありません。フレームワークは、知った上でさらにその使い方を学んでこそ、有効なものになるのです。そのため当書では、SWOT分析、4Cなどの有名なフレームワークも今一度解説をしてくれています。その際も、抽象的な説明に終わるのでなく、必ず事例を通して説明してあるため読みやすく、お堅い本は苦手だ、という人もすらすら読めるものとなっています。
さらに自分でフレームワーク自体を設定できるよう、当書ではフレームワークを並列化、時系列化、二次元化の3種に分類しています。
私としては、特に時系列化や並列化、という考え方をしっておけば、自らフレームワークを考えるのが楽になると思います。時間軸をいろいろに設定すれば、それだけで新しいフレームワークの出来上がりです(それが使い勝手がよいかはまた別ですが)。
自らフレームワークを設定するのはよいのですが、逆に、コンサルタントで使われているフレームワークを知ることは当書ではあまりできません。よい意味で言えばフレームワークの入門書、という当書の性格を反映しているといえます。
◎私への影響
ひとまず、コンサルタントの人たちがどういう考え方をしているのかが、ちょっとわかりました。フレームワークについては、使用できるフレームワークは少なくとも、使い方はわかりました。
私の場合、学生時代法学部に所属していたので、この手の考え方の基礎は出来上がっていたように思います。読みながら、いつもやっていることだな、と思った部分が多くありました。しかし、これまではそういった考え方をなんとなくやっていたわけで、それをしっかり意識してできるようになりました。経済学のうちの経営の方はすでに学部で習っているのではないでしょうか。
◎その他
思考法について書かれた本では必ず出てくる、MECE(相互に重ならず総合的にもれなく)の考え方からすると、私のブログのカテゴリーはおかしいことになるのですが、それはあまり考えないことにします。ブログを書いたときにこれがしっくりくる、と思ったものでカテゴリーを作れば、いいじゃあないですか。。。
思考法の本といえば、『問題解決プロフェッショナル』が名著と名高いですね。この本も時間を見つけて読みたいと思います。