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ヤング島耕作

息抜きに漫画の紹介です。


ヤング島耕作 (1)

ヤング島耕作 (1)


ヤング島耕作 全4巻
弘兼憲史 講談社
各490円(税込)


今回は漫画なので、さらっと紹介します。

島耕作シリーズと言えば、有名な社会人ビジネス漫画ですが、そのヤング版、若かりしころの島耕作の話が当書です。
私も新入社員ということで、興味を持って読みました。


話の中身としては、1.仕事について学んだもの、2.社会勉強をするもの、3.時勢もの、4.若いころ特有のイベントものがあります。

1.仕事について学ぶ、2.社会勉強をする、は島耕作シリーズのメインテーマで、ヤング版でも上司の失敗や花見の場所取りなどいろいろな話があります。
3.時勢ものでは、浅間山荘事件や北朝鮮主体思想などが取り上げられています。この手の話の割合は結構多く、私にとってはそれほど感慨もありませんが、年配の方であれば懐かしく読む部分なのでしょうか。また、仕事をする中でまだパソコンがない、電卓が一般的でない、など当時の時勢を示唆する叙述は各所に見られます。
4.若いころ特有のイベントでは、たとえば島耕作がお見合いをしています。

全体的に、話がうまくまとまっているというか、各話の締め方が上手だと思いました。
私は実は、島耕作シリーズはこのヤング版しか読んだことがないのですが、ほかのシリーズを読んでおらずとも当書を読む上では全く問題ありません。どうも、ほかのシリーズでも登場する人物がヤング版でも出てきているようで、そこらへんがわかるようになるとさらに面白いのかもしれません。
話の中で、仕事に対する心構えのようなものが語られていることもあります(島耕作が仕事に悩む同僚を諭す)。しかし、前述したように時勢ものの割合がそれなりにあり、これは年配の人向けと言えます。どの年齢の人が読んでも楽しめるように描かれています。

ほかの印象では、人が死ぬことが多い、と思いました。20を過ぎると、周りの人で亡くなる人がたまに出てくる。そういう経験は、若い世代にとっては大きく心に残るのでしょうか。
あとは、島耕作がすごいプレイボーイだということですね。それとも、これぐらいが普通なのかなぁ。

物語はいろいろな伏線を抱えたまま、島耕作の昇任によりヤング島耕作主任編へと移ります。