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問題解決プロフェッショナル

ビジネスの場での考え方について書かれた本です。あまりにも有名な本ですが、紹介しておきます。


問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」


問題解決プロフェッショナル
 思考と技術」
齋藤嘉則 ダイヤモンド社
2330円+税


◎読んだ理由
ビジネス書として大変有名な本で、ビジネス書について調べていると当書を見かけることが多く、そのうち読みたいと思っていました。


◎本の内容
章ごとに追っていくと、
1.ゼロベース思考について
2.仮説思考について
3.MECEについて
4.ロジックツリーについて
5.ソリューションシステムについて
6.著者の実践事例
といった感じでしょうか。


・内容がまとまっており読みやすい
まず、内容の流れ方が大変きれいです。ゼロベース思考と仮説思考の説明で、基本的な思考方法が説明されます。MECEとロジックツリーで、ものごとをスムーズに考える技術が説明されます。この思考方法のもと、この技術を用いて、ソリューションシステムという流れに沿って具体的問題を解決していきます。最後に、ではこれらをどう使うのかについて応用事例が紹介されています。

内容の流れがきれいなため、読みやすくなっていると思います。私は、普通のソフトカバーの本だとすらすら読めますが、学術書だと中身が難しくてなかなか読みすすみません。当書はその中間くらいでした。すらすら読んでいくことができるのですが、”ん、これはどういうことなんだ”と頭の中で整理して読むことがたまにある、それくらいの読みやすさです。基本はすらすら読むことができる本なので、途中で脱落するようなことはないと思います。また、図やグラフが豊富で見やすくできています。


・言われてみれば当然のこと
この本に書かれていることは、実は普段私たちが何気なくやっていることでもあります。例えば、ゼロベース思考は「既成の枠にとらわれず、ゼロから考え直す」というものですが、言われてみれば”なんだ、当然のことじゃないか”と思わされます。その通りで、普段私たちがやっている当然のことなのです。しかし、ビジネスの場で問題につまずいている場合、この当然のことを忘れている場合が往々にしてあります。この本に書かれていることを意識することができているかいないか、これが重要なのです。

考える際の技術として紹介されているロジックツリーや、考えるプロセスとしてのソリューションシステムは、ものごとをスムーズに考えるための手助けとなるものです。なるほどこうやって考えれば、こんがらがって複雑なものも分解できるし、問題解決の流れも見えてくるな、と思いました。


・実践事例におけるワンポイントレッスン
著者の実践事例は、台所用洗剤の発売に至るまでの話がなされています。その中で、ワンポイントレッスンが挿入されており、問題解決のためのコツが紹介されています。これは私にとっては結構難しいもので、コンサルタントの人はこういう風に考えているのか、という程度に捉えて読みました。


◎私への影響
コンサルタントの人はこういう風に考えているのか、ということを知りました。

この本に書かれている基本的な考え方はこれまで読んだ他の本にも書かれており、私にとっては眼からウロコ、というほどではありませんでした。当書が書かれたのは1997年のことで、当時としては画期的なものだっとと思います。もちろん、現在も当書はロジカルシンキングの基本書として私たちにとって有益なものであることは間違いありません。


◎その他
当書の続編として、『問題発見プロフェッショナル 構想力と分析力』という本があります。この本も、いつか購入して読みたいと思います。