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部下に教えたいルール

職場のルール・マナーについて。


嫌われ上司になっても部下に教えたいルール (知りたいことがすぐわかるPLUS)

嫌われ上司になっても部下に教えたいルール (知りたいことがすぐわかるPLUS)


「嫌われ上司になっても
 部下に教えたいルール
下田直人 中経出版
1200円+税




◎読んだ理由
仕事術の本を探していたときに見かけた本です。嫌われ上司に教わるよりもこの本を読んで学ぼうと思い購入しました。私がタイトルから想像していた内容は、精神論であったり書類の書き方であったりといったことでした。





◎本の内容




・職場のマナーについて書かれた本
当書は4章に分かれており、
1.部下の勤務態度改善
2.部下からの要求への対処
3.部下へ業務命令を伝える
4.組織運営の円滑化
という章立てになっています。これらのことについて合計で36のルールが書かれています。例を出すと、始業時間ぎりぎりに出社してくる部下、業務時間中に私的なメールやネットを使う部下、当日の朝に有給休暇を申請してくる部下、といった場合の対処法が書かれています。このように、私が想像していた精神論というよりも、職場のマナーについて書かれた本です。また、”部下に教えたい”というよりも困った部下はこう対処しようといった指南書という側面が強いと感じました。




・”駄目だから駄目”ではなく理由を示す
当書では困った部下への対処法が書かれているのですが、その対処の仕方がなかなか良くできています。駄目とだけ言わずにしっかりその理由が示されています。”その行動をされるとこういう風に困ります、だからしっかりと部下を注意しましょう”といった感じです。その際、部下にこういう言い回しで言おうということも必ず示されています。さらに場合によっては労働法や裁判例を示すことも行っています。そこでも、法律だからといって堅苦しく書かれておらず、法律を知らない人にもわかりやすく書かれています。著者の下田氏は特定社会保険労務士で、言わば会社の労働法律関係のプロフェッショナル。だからこそできる仕業なのでしょう。




・すらすら読める
合計36のルールが当書には書かれていますが、ルールひとつにつき4ページを使って書かれています。その4ページのうち半分の2ページは図解、残りの2ページは文章で、文章のページには下にワンポイントや注意事項などが書かれています。決まりきった形式で書かれておりすらすら読むことができます。形式だけでなく、文章も平易で、前述のように法律への言及もわかりやすく書かれています。





◎私への影響
私は当書のタイトルを見て、精神論について書かれている本なのだろうか、と思い購入しました。しかし内容は職場のマナーについての本なので、私のように内容をよく理解せずに購入すると期待と違うと思われる方もいるので注意してください。
始業時間ぎりぎりに出社する、業務時間中に私的にネットを使う、などは私はしていませんが、それでもこれらの職場マナーの道徳的・法的理由を知ることができ、大変参考になりました。タイトルから中身が想像しにくいこと以外は、非の打ち所のない本だと思います。やさしく書かれ過ぎていて物足りなくなるくらいかもしれません。