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すごい実行力

気が向かないことに対しても取り組めるようになるための本です。




すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)




すごい実行力
石田淳 知的生きかた文庫(三笠書房
533円+税




◎読んだ理由

以前紹介した、「続かない女のための続ける技術」という本に、行動科学マネジメントの石田淳氏が登場されていました。石田氏の著作を探したところ、「続ける技術」と「すごい実行力」を見つけ、続ける技術の方は漫画でも読んだので、こちらを購入しました。





◎本の内容




○行動科学に基づいた説明
当書の中では、行動科学に基づき実行するための力、「実行力」についての説明がなされています。たとえば、”人はニード(必要性)とメリット(利点)を得るために行動するので、その2つを意図的に上げる”といった具合です。この行動科学は、感覚的なものではなく実験で実証されており、信頼性も高いものです。





○論理的に少し疑問な部分も
まずは、実行力というタイトルですが、内容は”続ける技術”に近いものがある、と感じます。例を挙げると、”ポイントカード”。これは、ある行動を取ると自分にポイントを付ける、このポイントを付けるということを続けていくとそのうちに自分から進んでやりたい気持ちが生じてくる、というものです。実行力が生じるためには、ある行動を反復するのが前提になっていますよね。まだ一度も経験していないことを自分にやらせる、というよりは”続ける技術”に近いように思います。しかしこれは、”実行力”の定義次第で、石田氏は実行力を”有言実行する力”と定義していますので、実行力の中に続ける技術に近いものが入っていてもおかしくはありません。





あとは、表題など結構大きく書かれているもので、疑問に思うものがあります。一章のタイトルが”この十ページのすごい力を試してください”なのですが、その十ページは導入のようなもので行動科学についての説明をしているだけです。その十ページを読んでも”すごい力”の具体例が書かれていないので試しようがありません(試すためには二章以下を読まなくてはなりません)。つかみとしてこのタイトルにされたのでしょうが、不適切な気がします。他にも、”結果は3日で出る”と本の中に書かれており、これは行動科学のすごさを伝えたいのでしょうが、3日の根拠はよくわかりませんでした。





批判の方が多くなってしまいましたが、行動科学を学ぶことができる良い本です。こういう習慣・考え方がよくない、この行動をすれば実行力が上がる、など、しっかりしたとるべき方策が書かれています。





◎私への影響

一番実用的に感じたのは、”好きなものは後回しにする”ことです。今やっていることの後に楽しみなことが待っていれば、人は比較的に楽しくものごとを進めることができるのですね。いろいろなことに応用ができそうです。他にも、”英字をうまく使う”はどちらかといえば仕事術に近く、日常的に応用が可能なものが多くあります。