神社に行く

神社が好きなので、行った先の写真をアップします!

小手先だけのテクニックじゃない、時間管理の本

TQ(タイムクエスト)、時間管理の本の紹介です。




TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究

TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究

  • 作者: ハイラム・W.スミス,Hyrum W. Smith,黄木信,ジェームススキナー
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 1999/01/01
  • メディア: 単行本
  • 購入: 12人 クリック: 134回
  • この商品を含むブログ (86件) を見る




TQ
 心の安らぎを発見する
 時間管理の研究」
キングベアー出版 ハイラム・W・スミス著
黄木 信、ジェームス・スキナー
1715円+税





◎読んだ理由
キングベアー出版というと思い浮かぶのは、「7つの習慣」。キングベアー社で有名な本で7つの習慣とは別のものを、と探して見つけたのがこの本です(なお、当書の中には7つの習慣への言及もあります)。時間管理も気になっていたので読んでみたいと思いました。






◎本の内容





○時間管理に対する考え方を変えよう
当書では、時間管理は出来事管理、と定義しています。時間を時計の針がすすむこと、と定義してしまうと、それはうまく管理できません。しかし時計の針が進む中で、私たちは何かの行動を行っているはずで、その行動を選択する(どんな行動を取るか)ことはできます。そのため、時間管理は出来事管理で、一瞬一瞬の行動を選択する、というように考えるのです。このように、当書では時間管理に対するいろいろな考え方が示されます。




ほかには、時間泥棒の考え方。私たちは、ある不意の出来事に時間が浪費されても怒ることは余りありません。しかし、財布から1万円盗まれれば大抵の人は怒るはずです。時間泥棒の考え方は、お金と同様、時間も大切にしようということです。時は金なり、ということわざもあります。なるほど、時間泥棒とは今まで思っていなかった考え方です。







○豊富な具体例、事例
「7つの習慣」では、何かを説明するときには必ず具体例や実際にあったことを引き合いに説明がなされています。当書も7つの習慣と同様、具体例、事例が豊富です。私としては、読んでいて楽しいのは当書の方で、そうそうと納得させられること事例が多く、スラスラと読み進められました。ここらへんの感じ方は人それぞれだとは思いますが。。。






○心の安らぎも重要なテーマ
当書では心の安らぎも重要なテーマとなっています。それは、しっかりした時間管理を行うと、心の安らぎも得ることができるからです。言い直すと、正しい時間管理=心の安らぎという構図になります。これは、仮にスケジュール管理がきれいにできていても、心の安らぎが得られないようなものは、正しい時間管理ではないということです。スケジュール管理ができるようになった、手帳もきれいに整理されている、しかし、心の安らぎは無い、これではいけません。そこで、当書では、自分自身にとって何が重要なのかを見直すことから始めています。それが、小手先だけでない、時間管理ということです。






○心の安らぎの比率が大きすぎる・・・
心の安らぎも当書では重要なテーマだと書きましたが、当書全10章あるうちの、前半5章が時間管理で、後半5章が心の安らぎについて書かれています。ですので、当書をまったく純粋な時間管理の本だと思って読むと、ちょっと期待を裏切られたような気になります。とはいえ、前半5章で時間管理についてしっかり語られています。また、後半5章の心の安らぎに関する章は、自己啓発としてすばらしいもので、読み応えがあります。心の安らぎについてはおおむね「自分の明確な価値観を持ち、行動を改善していく」旨のことをいっています。明確な価値観を持て、ということは、当ブログで紹介した本で言えば、「7つの習慣」なり、「会社人間が会社をつぶす」なり、充実した生活を送るための本には必ず書かれています。自己啓発ではお決まりのことなのでしょう。







あと、もうひとつの不満を言えば、時間管理のところで、フランクリン・プランナーというスケジュール帳のようなものを薦めてくるのが私としては気になりました。明確に買え、とは書かれていませんが、第5章のスケジュールの立て方の例は、このフランクリン・プランナーを用いて解説されています。普通のスケジュール帳ではだめなのか、金儲けがしたいのか、と勘繰ってしまいました。






◎私への影響
当書を読んで、時間管理に対する考え方を新たにし、時間泥棒に対する対処方法も知りました。ただ、価値観を明確にできているか、というとまだ明確にできていないような気がします。私が一番印象を受けたのは、人間は誰しも10点満点の存在だ、自分を7点、8点としていては、それ以上に成長できない、というものです。私は、自分自身に自信がありません。この本を読んでもまだ、自分自身に10点をつけることにとまどいます。この点、自分自身の”想いの窓”に問題があるのかもしれません。。。。