心理学も考慮された会話本
外国本の翻訳ものです。世界で500万部を超えるベストセラーだそうです。
- 作者: アラン・ガーナー,菅靖彦
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「たった1分間で相手を引きつける
話し方13のテクニック」
アラン・ガーナー 訳:菅靖彦
飛鳥新社 1429円+税
◎読んだ理由
私は会話に悩みを抱えています。おそらく、普通の人と同じくらいの会話力はあるのですが、ついつい自分の話ばかりしたり、たまに何も話すことがないときの気まずさを何とかしたいと考えています。会話の本があればちょっと目がいきます。当書はその中の一冊です。
◎本の内容
○会話のテクニックがわかりやすい
当書に書かれている会話のテクニックを章の名前を用いて紹介すると、
・相手がもっと話したくなる質問をしよう
・相手の言いたいことを確認しよう
・思い切って自分のことを話そう
・批判されても落ち着いて話そう
といった感じです。重要なことは、「重要」のマークがつけてあり、または太字であったりとわかりやすく書かれています。また、具体例も多く、良い例だけでなくついつい陥りがちな悪い例も記されてされているのが特徴的です。あとがきにも書かれていますが、このような点で当書は読みやすく実践的です。
○会話本だけでなく自己啓発本として有用
当書は、「13のテクニック」と書かれていますが、そのうち3つくらいのテクニックは、実は会話についてのテクニックではありません。
・だれの問題なのか、はっきりさせる
・不安のもとを取りのぞく
・さあ、練習をはじめよう
といった、当書の終わりの方の章は、心理学の域の話をしています。前向きに生きるための考え方について教えてくれます。
”私たちが相手に不満があれば、それは相手に問題があるのではなく私たちの考え方に問題がある。相手を変えたければまず自分自身が変わる努力をしなくてはならない”
”人生は完璧にはできていない。成功者はそれ以上に失敗もしている。失敗が心の重荷になっているかもしれないが、挑戦しなければ成功しない”
”ものごとは始めることが一番難しい。明日からではなく今から始めよう”
実は当書の会話についての内容は、書かれているテクニック自体は普通の会話本にもよく書かれているもので、突飛なものはそれほどありません。当書に書かれている心理学の部分、これが当書の内容を濃いものにしています。
◎私への影響
会話のテクニックは実践していこうと思います。私は笑顔が気持ち悪いのでちょっと練習しようと思います。当書には、「見知らぬ人に話しかける」という章もあるのですが、私にはまだ早い気がします。この章については、もうちょっと詳しく書いて欲しいものです。