毎日少しでも前進して生きるために

ビジネス本というよりも小説と表現する方が適切かもしれません。

人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた

「人生で大切なことはすべて
　プラスドライバーが教えてくれた」
原マサヒコ　経済界（出版）
１４００円＋税

◎読んだ理由
題名に惹かれて読みました。どんな内容なのか気になりませんか？

◎本の内容

○車を題材に教訓を伝える
当書の著者の原マサヒコ氏は、トヨタの技能オリンピックで１位を取った方です。どんな競技なのか詳しくは知りませんが、１位を取るくらいですので、車に詳しい方なのでしょう。当書では、車についての話題を元に自己啓発に活かせる教訓へと話をつなげます。例を出すと、
・いつも心にハザードランプを
　→「ありがとう」など意思表示を大切に
・毎日の暖機運転で未来が変わる
　→毎日の積み重ねが大事
これら教訓を元に、前を見て進んでいく主人公の姿は読む人にも元気を与えてくれます。

○ストーリーに感動
当書は、初めはなんのとりえも無かった主人公が、目標を見つけそれを達成していくサクセスストーリーです。その中で、主人公がよい先輩に見守られながら、成長していくさま、苦労していくさまに、読んでいて心が打たれます。実話を元に書かれた本ですが、ベタと言えばベタなストーリーです。でも、読んでいて思わずグッと来るシーンが何回かあります。小説のような読み物として考えても面白い本だと思います。

◎私への影響
当書の主人公は、「時間が足りない」、と参考書をカセットに録音して耳でも聞けるようにします。このような姿勢は見習わなくては、と思います。私も毎日暖機運転をしているつもりなのですが、なかなか成果を感じられずにいます。当書の主人公のように目的を早く見つける必要がありそうです。

◎その他
あとがきによれば、当書の著者、原マサヒコ氏はその後トヨタからデルコンピュータに移ったようです。当書を読んでいて、理屈っぽいというか理論立っているな、ということを感じたのですが、ここに由来するのかもしれません。外資系の人って、論理的ってイメージありませんか？（私の偏見かもしれませんが）