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やらなくてはならないことをちゃんとやるには

久々の更新です。そして、久々にいいな、と思った本です。




スタンフォードの自分を変える教室

スタンフォードの自分を変える教室





スタンフォードの自分を変える教室
ケリー・マクゴニカル 著、 神埼 朗子 訳
大和書房、 1600円+税





◎読んだ理由
話題書ということで、本屋で平積みにされていたので手にとってみました。皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。







◎本の内容







〇やらなくてはならないことをやる力!
自分を変える、という本書のタイトル。ではどう変えるかというと、次の3つの力を手に入れる方法を本書では教えてくれます。それは、やる力、やらない力、望む力の3つです。わかりにくいと思うので補足しますと、”やる力”の”やる”、とはやらなくてはならないことをちゃんとやる、という意味です。たとえば、運動、勉強、本を読むこと、これをちゃんとできるのが”やる力”。反対に、”やらない力”の例は、たばこ、浪費、不摂生、を”やらない”こと。ですしかし、これらをやる・やらないにしても、ちゃんと正しい望みをもっていなければ始まりません。そのために必要なのが”望む力”です。







正しい望みを持って、それをちゃんと実行し、やってはならないことをやらないでいられる。そうすれば、自分が変われる、というのが、本書の趣旨なのです。








〇根性論ではない、科学的に説明してくれる
さて、やらないとだめなのについつい怠けてしまう、それを直そうと思うと、”意志が弱いからだ”や”私はダメなタイプだから”といった、根性論といいますか、感情が中心の話になりがちです。そこを本書は、統計や体内の状態、心理学といった科学的な根拠から、改善してくれます(著者のケリー・マクゴニカル教授の専門は、健康心理学です)。原因も対策もちゃんと根拠に基づいて説明してくれます。たとえば、人間は将来の自分を過大評価して考える傾向にあるそうです。夏休みの宿題なんてわかりやすいですね。”来週やればいい”、と思いがちですが、今週できなかったのに来週の自分にはできるとなぜか思ってしまう。結果、夏の終わりには残った宿題が山積みになってしまいます。たばこも、”いいや、来週からやめれば”、となるのです。








人間にこういう傾向があることを知っているだけでも、私たちの行動が変わってきそうですが、本書ではちゃんと対策も紹介してくれます。たとえば、10分待つをルールにすること。たばこをすいたくなったら10分我慢、10分は短いように思えますが、こうやって10分待つとそのままやらずにいられるのです。やってはならないことをやってしまう、というのは衝動的な思いであることを逆手にとっています。スタンフォード大学でこの講義の受講生の84%が以前より意志力が強くなった、と解答しているその力を、みなさんも感じてみませんか。








◎私への影響
私はそもそも、本はよく読むし、割と克己心があるような気がします。そもそも、本書を自主的に読むような人には、本書は必要ないのかもしれないという、パラドックスを感じてしまいます。。。それでも、人間はついつい甘えてしまう・怠けてしまう、という傾向があることとその理由を、本書で知ることができてよかったと感じています。さ、これからも機会を見つけてちゃんとブログを更新しなくては!









◎その他
私事ですが、転職をしました。仕事って、やりたい仕事に就くのも難しいけれど、退職するのもまた難しい、そんなことを感じました。精神的にも、時間的にも余裕がないのですが、ちゃんと本を読むことは継続していますので、言い訳せずに時間を見つけてはブログを更新したいと思っています。







今回紹介した本は、ケリー・マクゴニカル著 神埼朗子訳『スタンフォードの自分を変える教室』でした!